入院生活でいるもの・いらないもの
本記事は、難病当事者による闘病体験および公的情報・添付文書等の個人調査に基づいています。医学的診断・処方・治療の指示を行うものではありません。服薬や治療の変更・判断は、必ずご自身の主治医にご相談ください。
入院が決まったとき、多くの人が不安を感じるものです。その不安を少しでも軽減し、快適な入院生活を送るためには、適切な準備が欠かせません。必要なものを過不足なく用意することで、入院中のストレスを軽減し、治療に専念できる環境を整えることができます。本記事では、入院生活に必要なものと不要なものを詳しく解説し、効率的な準備のコツをお伝えします。
必需品リスト:絶対に持っていくべきもの
入院時に絶対に持っていくべき必需品には以下のようなものがあります:
マイナカード・健康保険証
診察券
入院申込書等の書類(署名、保証人を忘れすに)
入院セット(病院から指定がある場合)
常用薬とお薬手帳
マスク
パジャマまたは寝巻き(2〜3枚)
下着(3〜4枚)
タオル(フェイスタオルとバスタオル各2〜3枚)
洗面用具(歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、ボディーソープなど、浴室・シャワー室が完備されている場合に必要)
スリッパまたはサンダル 私はクロックス
筆記用具とメモ帳 メモ書きして先生に渡す等に役立ちます
これらは入院生活の基本となるアイテムです。病院によっては、入院セットを用意してくれる場合もありますが、事前に確認しておくことをおすすめします。
衣類:快適さと機能性を重視して
入院中の衣類は、快適さと機能性を重視して選びましょう。以下のような衣類を用意すると良いでしょう:病院のレンタル品で済ますのも便利です(1日110円程度)
パジャマまたは寝巻き(前開きタイプが便利、点滴が通しやすいです)
下着(着脱しやすいものを選ぶ、普段使いのものでOK)
靴下(必要な方は、私は裸足でした)
カーディガンやパーカー(体温調節用、エアコン直当たりの部屋の場合には必須)
洗濯洗剤(ジェルボールがおすすめ、洗濯機がある場合)
衣類は必要以上に持ち込まず、洗濯のサイクルに合わせて2〜3日分程度を目安にしましょう。病院によっては洗濯機がある場合もあるので、事前に入院説明の冊子などで確認しておくと良いでしょう。
洗面用具:清潔を保つための必需品
清潔を保つことは、入院生活において非常に重要です。以下の洗面用具を準備しましょう:
歯ブラシと歯磨き粉
シャンプーとリンス
ボディーソープ
洗顔料
化粧水やクリーム(必要な場合)
ドライヤー(必要な場合、持ち込み不可で借用できる場合もあり)
電気シェーバー(電動のみ、ハンドシェーバーは刃物扱いのため不可)
これらの洗面用具は、使い慣れたものを持参すると良いでしょう。ただし、香りの強いものは避け、他の患者さんへの配慮も忘れずに。
娯楽品:退屈しのぎに役立つアイテム
入院生活では、思いのほか時間を持て余すことがあります。以下のような娯楽品を用意しておくと、退屈しのぎに役立ちます:
本や雑誌
スマートフォンやタブレット
イヤホン 病院付属のテレビ視聴用
スマートフォン
タブレット
ノートパソコン(必要な場合)
充電器やモバイルバッテリー
モバイルルータ
クロスワードパズルや数独
編み物や手芸用品(趣味がある場合)
ただし、貴重品や高価な物は極力持ち込まないようにしましょう。また、他の患者さんの迷惑にならないよう、音量には十分注意が必要です。
食事関連:病院食を補完するもの
病院食だけでは物足りないと感じる方も多いでしょう。以下のようなアイテムを用意しておくと便利です:
水筒やマイボトル(お湯がもらえるため、コーヒーや希釈するタイプのドリンクを楽しめます)
樹脂製マグカップ(電子レンジでお湯が沸かせます)
軽い間食(医師の許可を得たもの)
使い捨ての箸やスプーン(洗うのは大変なので日数分)
ふりかけや調味料(医師の許可を得たもの)
ただし、持ち込む食品については必ず事前に医師や看護師に相談し、許可を得るようにしましょう。治療の妨げになる可能性のある食品もあるため、注意が必要です。
医療関連:自分の状態を把握するために
自分の健康状態を把握し、医療スタッフとのコミュニケーションを円滑にするために、以下のようなものを用意しておくと良いでしょう:
お薬手帳
体温計や血圧計は病院側で借りましょう
症状や質問をメモするノート
これらのアイテムは、自分の健康状態を把握するだけでなく、医師や看護師とのコミュニケーションを円滑にする助けにもなります。
文房具:メモや連絡に便利
入院中は、様々な情報をメモしたり、家族や友人と連絡を取ったりする機会が多くあります。以下のような文房具を用意しておくと便利です:
ボールペンや鉛筆
メモ帳
付箋 ちょっとしたメモや先生への連絡事項のメモに
封筒と切手 診断書を会社に送付する、役所に書類を送るなど
カレンダー(スケジュール管理用)
これらの文房具は、医療スタッフからの説明をメモしたり、見舞いに来てくれた人への感謝の手紙を書いたりするのに役立ちます。
寝具:より快適な睡眠のために
病院のベッドは必ずしも自宅のベッドほど快適ではありません。以下のようなアイテムを持ち込むことで、より快適な睡眠環境を整えることができます:
枕(病院の枕は小さく固いので、ご自身にあったものを)
毛布やタオルケット(季節に応じて)
アイマスク
耳栓 ほかの患者さんの寝言が気になる方に
ただし、寝具の持ち込みについては事前に病院に確認しておく必要があります。感染予防の観点から、持ち込みが制限される場合もあります。
身の回り品:日常生活をサポートするもの
入院中の日常生活をより快適にするために、以下のような身の回り品を用意しておくと良いでしょう:
ティッシュペーパー
ウェットティッシュ
ハンドクリーム
リップクリーム
爪切り
使い捨てマスク
これらのアイテムは、日常的に使用する機会が多いため、手元に置いておくと便利です。特に、乾燥しやすい病院環境では、ハンドクリームやリップクリームは重宝します。
持ち込み禁止品:病院のルールを確認
病院には持ち込みが禁止されているものがあります。一般的な持ち込み禁止品には以下のようなものがありますが、病院によってルールが異なる場合があるので、必ず事前に確認しましょう:
アルコール類
たばこ
刃物(カッター、はさみ)
火気を使うもの(ろうそく、お香など)
大型の電化製品
ペット
生花(アレルギーの観点から)
これらの持ち込み禁止品は、安全性や衛生面、他の患者さんへの配慮から設定されています。ルールを守ることで、快適で安全な入院生活を送ることができます。
過剰な持ち物:スペースを圧迫する不要品
入院時には必要最小限の荷物にとどめることが重要です。以下のようなものは、スペースを圧迫する可能性があるため、持ち込みは控えめにしましょう:
多すぎる衣類
使用頻度の低い電化製品
大量の書籍や雑誌・・・重いだけでタイパが悪い
必要以上の荷物は、ベッド周りのスペースを圧迫し、看護や清掃の妨げになる可能性があります。また、退院時の荷物整理も大変になるので、必要最小限の持ち物にとどめることをおすすめします。
貴重品の管理:安全に保管する方法
入院中の貴重品の管理は重要です。以下のような方法で貴重品を安全に管理しましょう:
病院の貴重品ロッカーを利用する(とても小さいので財布と医療証+αげんこつくらいのスペース)
必要最小限の現金のみを持参する
貴重な装飾品は持ち込まない
スマートフォンなどの電子機器はパスワードで保護する
多くの病院では貴重品ロッカーが用意されていますが、常時使用する必要のある貴重品(例:スマートフォン)については、十分注意して管理する必要があります。
季節別の持ち物:気候に応じた準備
病院内は空調管理がされており、一年を通して26℃程度で安定しています 入院時期に応じて、以下のような季節別のアイテムを用意すると良いでしょう:
夏季
薄手のパジャマ
せんす:お風呂上がりのクールダウン
アイスノン氷枕、冷却シート
冬季
長袖のパジャマ
カーディガンやひざ掛け
季節に応じた準備をすることで、快適な入院生活を送ることができます。ただし、病室の温度管理には限界があるため、調節可能な衣類を用意しておくことをおすすめします。
長期入院vs短期入院:滞在期間による違い
入院期間によって、必要な持ち物や準備に違いがあります。
短期入院(1週間程度)の場合
必要最小限の衣類と洗面用具
簡単な娯楽品(本や雑誌など)
スマホ・携帯電話と充電器
スマホ充電ケーブルの長いもの(2m程度)もしくは電源の延長ケーブル(1.5m程度):壁のコンセントからベッドまでが遠い場合があります
長期入院(1ヶ月以上)の場合
1000円札と100円玉:冷蔵庫やテレビを使うためのテレビカード、洗濯機で必要
洗濯物1回分の衣類(下着、カーディガンなど)
タブレット
多様な娯楽品(趣味の道具なども)
パソコンなどの作業用機器(必要な場合)
家族や友人との連絡手段の確保
長期入院の場合は、生活の質を維持するためにより多くの準備が必要になります。ただし、持ち物が多くなりすぎないよう、定期的に不要なものを整理することも大切です。
家族や見舞客向けの準備:コミュニケーションを円滑に
家族や見舞客とのコミュニケーションを円滑にするために、以下のような準備をしておくと良いでしょう:
面会可能な時間帯のリストを作成
オンライン面会の方法(必要な場合)を確認
差し入れ可能な物品リストを用意
病室の場所や注意事項を事前に伝える
また、長期入院の場合は、家族に自宅の管理方法(郵便物の確認、植物の世話など)を伝えておくことも重要です。
退院時の荷物整理:忘れ物を防ぐコツ
退院時には、以下のような点に注意して荷物を整理しましょう:
チェックリストを作成し、持ち込んだ物を確認
引き出しや棚の中を丁寧に確認
洗面所や浴室などの共用スペースも確認
貴重品ロッカーの中身を忘れずに
病院から渡された書類や薬を確認
退院の前日から少しずつ荷物をまとめ始めると、忘れ物を防ぐことができます。また、看護師さんに確認してもらうのも良い方法です。
実際に役立ったものと不要だったもの
役立ったもの
前開きのパジャマ(点滴や検査時に便利)
長めの充電ケーブル(ベッドからコンセントまで届く)
耳栓とアイマスク(夜間の睡眠の質を向上)
使い慣れた枕(快適な睡眠に貢献)
ウェットティッシュ(様々な場面で重宝)
保温・保冷機能付きのタンブラー(飲み物の温度管理に便利)
不要だったもの
過剰な衣類(洗濯サービスを利用すれば最小限で十分)
大量の書籍(思ったほど読む時間がなかった)
高価な電子機器(管理が心配で使用を控えてしまった)
複雑な趣味道具(体調や環境によっては使用できないことも)
これらの経験談は、入院準備の参考になるでしょう。ただし、個人の状況や入院の目的によって必要なものは異なるため、自分に合った準備をすることが大切です。
まとめ:効率的な入院準備で快適な療養生活を
入院生活を快適に過ごすためには、適切な準備が欠かせません。以下のポイントを押さえて、効率的な入院準備を心がけましょう:
必需品リストを作成し、必要最小限の持ち物を選ぶ
病院の規則を事前に確認し、持ち込み禁止品を把握する
季節や入院期間に応じた準備をする
家族や見舞客とのコミュニケーション方法を確認する
退院時の荷物整理を計画的に行う
また、入院中は自分の体調や治療の進行状況に応じて、必要なものが変化する可能性があります。定期的に持ち物を見直し、不要なものは整理するようにしましょう。
入院は誰にとっても不安な経験かもしれませんが、適切な準備をすることで、その不安を軽減し、治療に専念できる環境を整えることができます。この記事を参考に、自分に合った入院準備を行い、快適な療養生活を送ってください。
最後に、入院中は医療スタッフの指示に従い、無理のない範囲で過ごすことが大切です。体調の変化や不安なことがあれば、遠慮なく医師や看護師に相談しましょう。周りの支援を受けながら、前向きな気持ちで療養生活を送ることが、回復への近道となります。
入院生活は決して楽しいものではありませんが、適切な準備と心構えがあれば、より快適に過ごすことができます。この記事が、皆様の入院準備の一助となれば幸いです。早期の回復と退院を心よりお祈りしております。