アカテパント(lirentelimab)ってなんぞや?
本記事は、難病当事者による闘病体験および公的情報・添付文書等の個人調査に基づいています。医学的診断・処方・治療の指示を行うものではありません。服薬や治療の変更・判断は、必ずご自身の主治医にご相談ください。
現時点(2025年5月)で、アカテパント(lirentelimab)の日本における薬価は公表されていません。
アカテパントはまだ日本国内での承認を取得しておらず、臨床試験段階の医薬品のため、薬価設定は未定です。
米国や欧州でも承認申請中または申請準備中の段階であり、市販後の価格情報は公開されていません。
したがって、アカテパントの具体的な薬価は今後の承認状況や保険収載のタイミングで決定される見込みです。
アパテカントってなんぞや??
アカテパント(lirentelimab)は、好酸球やマスト細胞に発現するSiglec-8を標的とする抗体製剤です。好酸球性胃腸炎(EGE)および好酸球性十二指腸炎に対して開発されており、好酸球を減少させ、マスト細胞の活性化を抑制することで炎症を軽減します[1][2][4]。
作用機序
Siglec-8はヒトの好酸球、肥満細胞(マスト細胞)、好塩基球に発現する膜貫通型タンパク質で、抑制性シグナルを伝達する。
アカテパントはこのSiglec-8に結合し、好酸球のアポトーシス(細胞死)を誘導し、マスト細胞の活性化を阻害することで炎症を抑制する。
臨床試験データ(ENIGMA試験:第II相)
対象は好酸球性胃腸炎や好酸球性十二指腸炎の成人65例。
低用量・高用量のアカテパント群とプラセボ群に1:1:1で割り付け、月1回計4回静注。
主要評価項目の消化管好酸球数は、アカテパント群で平均86%減少、プラセボ群は9%増加(P<0.001)。
症状改善(総症状スコア30%以上低下かつ好酸球数75%以上減少)はアカテパント群で63%、プラセボ群で5%(P<0.001)。
総症状スコアの平均変化率もアカテパント群で-48%、プラセボ群で-22%(P=0.004)と有意に改善。
注入時反応がアカテパント群で60%、プラセボ群で23%と多かったが、軽度から中等度の範囲であった[1][2][5]。
安全性
主な副作用は注入時反応で、その他の有害事象はプラセボ群と同程度。
重篤な副作用は報告されていない。
現状と展望
好酸球性胃腸炎に対する初の本格的な標的化抗体薬として期待されている。
第III相試験が進行中であり、承認取得に向けた最終結果が注目されている[2][4]。
以上より、アカテパント(lirentelimab)はSiglec-8を標的に好酸球とマスト細胞を抑制し、好酸球性胃腸炎・十二指腸炎の炎症と症状を有意に改善する新規のバイオ製剤として注目されています。
Citations: [1] https://www.nejm.jp/abstract/vol383.p1624 [2] https://www.medicalonline.jp/review/detail?id=4587 [3] https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/keyword/Siglec-8/id/121761 [4] https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.34433/J00697.2021278703 [5] https://www.m3.com/open/thesis/article/23041/ [6] https://aculys.com/20241021/ [7] https://www.jhsnet.net/pdf/zutu_topics_144.pdf [8] https://www.hisamitsu.co.jp/company/pdf/news_release_240701.pdf [9] https://www.icrweb.jp [10] https://www.jpma.or.jp/information/evaluation/symposium/rs40ob0000000ssv-att/ICHE19_2024_01_30_02.pdf [11] https://www.jiho.co.jp/products/55917